要注意！引越し料金に定価なんて存在しないんです…

大学生の頃、卒業して就職先へと移動する時のお話しです。
当時、私は荒川区に住んでいました。目指す先は、千葉県に決まっていました。
さて、引っ越しです。大学に入学する時の引っ越しは、親元からでしたので、自分でも動いたとはいえ、実質親にすべてお任せ状態でした。
さぁ、どうしたものか。正直、お金もありません。若さに任せて、思い切って軽トラックのレンタカーを借りて
「縦断しちゃおうかな」と考えたりもしたのですが、時間もなかったので、断念しました。
とりあえず、大手のオーソドックスな引っ越しはどのくらいなのかと調べてみました。すると、思っていた以上にコストが掛かることが判明。
次に、中小の業者さんに当たってみました。結果から言うと、こちらも色よい返事がいただけません。
すでにスケジュールが埋まっていたり、大手とコストの差がなかったりと、うまくいきません。
本当に困ったなと、思案しながらもう一度大手の業者さんを調べなおしてみることにしました。
そこで、某社が、1ボックスのパック料金を出していることい気づいたのです。荒川区から千葉県で2万円でした。
当時、一応車も所持していたので、自分の車に積めるだけ詰めてしまえば、あとは、この1ボックスでいけるのでは、と考えたのです。
1ボックスの大きさが1×1×2メートル程でしたので、車の容積も考えて計算してみることに。
「冷蔵庫をここに入れて」、「テレビは車の後部座席に入るかな」、と、まるでテトリスをしているかのようでした。
一番悩んだのが自転車でした。さすがに1ボックスには入りませんし、車のトランクに入れようと試みたりしたのですが、徒労に終わりました。
置いて行って後輩に使ってもらおうかとも考えたのですが、あちこち一緒に行った‘相棒’です。
あまりにも忍びなかったので、単独で運んでくれる業者さんを探すことにします。
結果、別の業者さんが3000円で運んでくれるとのことで、相棒と別れずにすみました。
さて、引っ越し当日です。車には積めるだけ詰め込みました。後部座席から物干し竿が助手席へと伸びています。
1ボックスへの詰め込みは、計算通りになんとか入りきり、無事に千葉へと出発できました。