引っ越し料金を賢く節約するコツは?

引っ越しには少なくても数万円、多い時は数十万円ものお金がかかります。
お金のかかるイベントですから、失敗はできるだけ避けたいものです。

「高いお金を払ったのにひどい荷物の扱いをされてしまった!」
「相場よりもずっと高い料金を示されてそのまま契約してしまった!」
こんな失敗をしないためにも、事前の下調べは入念に行いましょう。

●引っ越し料金の相場は?
引っ越し前には必ず見積もりを行い、いくらぐらいのお金がかかりそうか示されます。しかし相場がわからなければ提示された価格が高いのか安いのかの判断ができません。
引っ越しで損をしないためには、まずは相場を知ることが重要となります。

相場を知らずに「荷物が多いからこのぐらいなのかな」であるとか、「長距離の引越しだから高くて当然だろう」などと安易に判断してはいけません。業者によっては、相手が相場に詳しくないと相場の数倍の料金を提示してくるようなところもあるためです。
形のある商品を購入するのとは違い、どのぐらいの金額が妥当であるか相場を知らない素人が判断するのは困難です。相場を知らなければ大損をしてしまう可能性もあります。

引越し料金の大まかな目安は以下の通りです。
・単身引っ越し
同一市区内(移動距離は15km程度まで):3~5万円
同一県内(移動距離は50km程度まで):3~8万円
同一地方(移動距離は200km程度まで):4~15万円

・3~4人家族引っ越し
同一市区内(移動距離は15km程度まで):5~15万円
同一県内(移動距離は50km程度まで):8~18万円
同一地方(移動距離は200km程度まで):10~30万円

引っ越しの料金は、荷物の量やオプションの有無、スタッフの作業量、新居・旧居の状況等によっても大きく左右されます。上に示した価格はあくまでも参考程度と考えておいてください。

●引越し料金は交渉次第
引っ越しの際は引っ越し料金そのもの以外にも色々と出費が重なります。まとまった金額の出ていってしまうタイミングですから、可能な限り出費は抑えたいもの。
中には見積もり訪問に来た営業の人に直接「高いので安くして欲しい」と伝えるのには抵抗がある人も多いかもしれません。値引きをお願いすることに対して、みっともない、厚かましいと感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、引っ越し料金の値引き交渉は決して珍しいものではありません。むしろ「交渉で安くするのが当たり前」と考えて問題ありません。値引き交渉する人が多いため、見積価格もある程度の交渉を前提としたものを最初は提示していることも多いのです。交渉する気のない人がそのまま高い価格で契約してくれればラッキーですし、交渉に応じればその分だけ利用者の心象も良くなります。

●繁忙期は避ける
3月や4月などの引っ越しが集中する時期は割増料金となるのが普通です。
日程も選びづらくなり、選択肢も限られてしまいます。
可能であれば、こうした繁忙期や、引っ越し希望の多い土日や祝日は避けるようにしましょう。

●一括見積もりサービスを活用
引っ越しの見積を取る時は、一つでなく複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。複数の業者を見比べれば自分の引っ越しにかかる相場がわかります。相場だけでなくオプションやサービスなどにどのようなものがあるかをチェックするのにも役立ちます。

また、他の業者の見積書は値下げ交渉をする時の武器にもなります。他の業者も検討しているということがわかれば、営業の人も契約を取ろうと頑張ってくれます。値下げ交渉にも積極的に応じてくれる可能性がぐっと高まります。

複数社の見積もりをとる時に便利なのが一括見積もりサービスです。まとめて見積り依頼が出せるため手間が少なく、時間の節約にもなります。一括見積もりサービスを利用して上手く交渉すれば、お金のかかる家族引っ越しでも10万円以上節約できる可能性があります。

●自分たちでできることは自分でやろう
引越し作業のうち、引っ越し業者の担う部分を減らせば、料金をさらに安くすることが可能です。

例えばダンボールなどの梱包資材。
ダンボールは無料で貰える業者と、最初から有料で販売している業者があります。無料で貰える業者でも、ダンボールを自分で用意することを伝えれば、その分だけ値段を下げてもらえる可能性があります。

荷造りや荷解きについても、引っ越しスタッフではなく自分で行うプランを選択すれば安くなります。大きな家電や家具についてはプロに任せた方が安全ですし破損の心配も少ないですが、それ以外のできる部分については自分でやるようにしましょう。

オプションの吟味も重要です。不要なオプションは極力減らし、無料のサービスは最大限活用しましょう。
エアコンの着脱などの電気工事については、有料の業者と無料の業者があります。エアコンの移動が必要なら、工事が無料の業者の方が、工事有料で見積もりの少し安い業者よりも結果的に安上がりの可能性があります。
不要品の処分なども同様です。不用品が多ければ無料で引き取りを行っている業者の方が便利です。また、不要品の買い取りを行っている業者であればさらに節約できる可能性があります。

当日の作業割合やオプションの状況については、会社都合の引っ越しで自分が費用を出さないケースでも確認しておくようにしましょう。低価格のプランで作業量が多い設定になっていたり、必要なオプションが含まれていなかったりする可能性があるためです。